聖痕のクェイサーII 第1話
スタッフや原作者の頭ん中が母乳で満たされてタピオカミルクみたいになってんじゃないかと心配です(褒め言葉).
原則ハーレム展開,でも男はいらねぇ,だから男の娘と百合で埋める,そして男の娘とはいってもやっぱり肉体的には……と感じる人のために電脳空間で完全に性別変えるオプションもつける.
どういうソリューションだ.チョロいとかなでぽにこぽとか,そんな小奇麗な領域に留まらない設計も運用もトチ狂ったご都合展開.こういうことが出来るのは,やっぱりクェイサーしかない.
余談だけど,相変わらず劇伴は真面目にカッコイイ.2期から流れるようになった「震えよ,畏れとともに跪け」のアレンジが素晴らしい.テンション上がるわぁ.
思春期のクオリア
佐天涙子にせよ美樹さやかにせよ,最近の二次元美少女中学生はまるで20代男性のように思い悩んでくれるので大変に萌えやすい.
というのも,私は思春期の少女であったこともないしなることもできないので,実際に思春期の少女が何を思い何に悩みそれがどういう身体反応につながりそれをどうフィードバックしているかとかは全然わからない.なので男性作家が自己の青年時代から類推して作った「思い悩む少女ライククリーチャー」の方が思い悩む少女性をもって響く.
で,その「思い悩む少女ライククリーチャー」が劇中で抱く複合にはとにかく萌えるけど,自意識を離れて愛せるかというと違う.悩み苦しむ姿を見て「私にはあなたの気持ちがわかる」まではいくんだが先に進まない.「だから次元は違っても同じ苦しみを背負ったあなたの力になりたい」とは決してならない.「だからあなたは私.私が私で叶えられない欲望をあなたが私の代わりに叶えて」になってしまう.そこで叶えたかった欲望となると,エロスとタナトス,サディズムとマゾヒズム,全部含めのフルコースなわけで,つまるところ「あたしってほんと馬鹿」ってイイ顔で言ったあとにむちゃくちゃ暴れたい.