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ウィザーズ・ブレイン VII 天の回廊

ウィザーズ・ブレイン〈7〉天の回廊〈下〉 (電撃文庫)

ウィザーズ・ブレイン〈7〉天の回廊〈下〉 (電撃文庫)

自分への誕生日プレゼント(笑)としてウィザブレVII下をゲット.なぜか品薄らしく新刊にもかかわらず棚に縦置きで一冊あるだけだった.わっちは平積みだったのによ……

VIIの上中下が4ヶ月間隔で出たから次も4ヶ月で出るといいよね,って後書きに書いてあったけど,どこの衛星の公転周期のことなのだろうか.

以下感想.一応折りたたみ.


ウォォ〜アンマァ〜(ry

なんかもう,アリスとアルがラブラブチュッチュすぎて,もうね.
なんだろうね,都合がよすぎるだろうと思うところがちょっと多かった(アリスは読者に対して真摯なキャラじゃないよね……)かもしれない.

「生まれてきたとおりに振る舞うことが許されない性善説の世界」ってのが根底にあるのはわかってたし,その価値を信じていたつもりだったんだけど,その根底へと登場人物をバインドする情と理(今回は特に情)がいつもより頼りなく感じられた.

今回はカタルシスが強い話でもないので,細かいところが気になってしまっただけかもしれない.なにせVII部は世界の謎の解明に全力を出す回だった.

魔法士とその開発過程がらみで,ウィザブレはだいぶ(俺定義で)SFっぽくなってきたと思う.
ガジェットとして技術を使うのにとどまらず,技術のブレークスルーが人間や社会にどのような影響を与えるのか,さらには社会の変化が技術と人間にどのようなフィードバックをもたらすのか,それらに対し考察がなされている.

不満もあるけど,やっぱり傑出した作品なんじゃないかと思う次第.