2010年のアニメ個人的ベスト3
2010年も面白いアニメが多かった.特に4Qは面白いものばかりで見るのがぜんぜん追いつかない.
1位:聖痕のクェイサー
今年一番笑ったアニメはこれ.バカ方面の発想力が凄まじく,人間の創造性がゼロサムだったら創造性濫用のかどで訴えられてもおかしくないレベル.
- 正気のガケップチにいる原作
- 原作の先へと一歩踏み出す脚本
- 胸部だけで登場人物の識別が余裕なこだわりの作画
- 京アニ作品で良い感じのイメージつけてブレイクしたのにひどい役を回される声優
- 無駄に荘厳かつ場を盛り上げることに長けた音楽
魅力を要素で語るときりがないけれど,特に好きなのは台詞.真顔からぶっ放されるサーシャの斜め上な台詞に笑いっぱなしだった.
あと,これはとても大切なことだと思うのだけど,各地点では皆が真剣で真顔.その上で明後日に向かって突っ走ってるのが最高にハラショーだった.
2位:Panty & Stocking with Gerterbelt
10月期に颯爽と登場したクールなボンクラアニメ.ルール(巻き舌)なんてクソ食らえというChaoticでAnarchyでFreedomな作風が好き.
通常は自由を謳歌する際にはそれで発生する正当な面倒について対処する責任が生じる.だけど,時にその正当な面倒をぶっちぎりたくなるときがある.ただ.それをリアルにやってしまうとまずいことになる.自分も相手も嫌な気分になる,だからできない,してはいけない.じゃあ,このイライラはどうすればいい?
そんなときにこのアニメは心にすっと入ってくる.福音になる.
さぁカーテンを閉めてテレビをつけよう!PaSwGを見て中指を立てよう!世間に!良識に!正当性に!超自我に!エゴを抑圧するすべてに!
3位:真・恋姫†無双 乙女大乱
百花繚乱とどっちがいいか最後まで迷ったが,「最近見たのほど面白いバイアス」を補正して恋姫2-2期.1期からずっと楽しませてもらっていたが,エピソードごとに魅力を語るってタイプのアニメじゃないのでなかなか名前を挙げる機会がなかった.
テクスチャこそ少々狂ってるけど,シナリオ根幹は恐ろしいほどにオーソドックス.水戸黄門に代表される定番時代劇を萌えアニメにすると多分こうなる.脚本がとてもカッチリしているので安心して楽しめる.ちょっとしたコマやセリフがきちんと鍵になっているので,ギミックがわかって膝を打つ瞬間が気持いい.
だらだらと冒険活劇を楽しむもよし,Aパートを問題編,Bパートを解決編として,それぞれのシーンがどういう役割を持つのか考えるもよし.インタフェースさえ合うならお得なアニメだと思う.