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涼宮ハルヒの消失

入試で大学構内に入れないのを良いことに,平日昼から「涼宮ハルヒの消失」を映画館で観てきた.
笹の葉ラプソディ」と「涼宮ハルヒの憂鬱」の2エピソードを先に見るか読むかしておいた方がいいと思った.先に知っておくと面白い話がさらに面白くなるのか,知らないと面白い話がつまらなくなるのかはわからないけれども,先に知っておいた方が面白いのはたぶん間違いない.

あとは,学園ものが鬱い人には辛い(でも,励みにならなくもない)作品だと思う.

以下,ネタバレ含むため折りたたみ.
原作は消失未読,アニメは1期+2期前半のみ視聴という前提で感想を述べる.

SF系脱出ゲームとしてみていて面白かった.キョンが当惑して無茶な行動を起こす部分が長すぎだろうと思いながら観ていたが,だからこそ,SOS団再結成の時の安堵と興奮がある.SOS団ただ一人のコモナーだったキョンが世界改変後にただ一人の超人になるところに対称性があって好きだ.

お話も本当に王道だった.都合のよくない現実と都合のよい幻想を比較して現実を選択するあたりとか,実に王道.本当によい意味で普通なんだよな.トラッドというか紳士的というか,根っこのところで育ちが良い感じがある.

あと,「笹の葉」と「憂鬱」を先に見ておいた方がいいと思った理由については,「憂鬱」を見てないと朝倉さんが異常の記号として十全に機能しない(もちろん,ハルヒの代役としてのインパクトはあるのだけど,「憂鬱」を見てないとよりによって感がない)点と,「笹の葉」を見てないとキョンのアドバンテージがわかりにくい点がある.

そのほか雑多な感想

  • 時たま混じるゆるいSFネタが何となく好き
    • 誰に祈れば良いんだのくだりとか
    • ハイペリオンもハードカバー版を許可取って使ってるのね
  • 文芸部のPCが懐かしすぎる
    • あの「ピポッ」という音が最高
    • ちゃんとNECが協賛してるのが面白い