Phantom 第26話(2)
問題のPhantom最終話.何十回とエピローグを見直して,ようやく納得のいく解釈が固まりつつある.
エレンが「それだけで,もう」と言った後に玲二が微笑んで軽く息を吐くシーンがあったけど,この段階でこの物語は完結した(救われるべき者は救われた)のではないだろうか.原作はその前の「もうここまででいい」という言葉の真意(故郷に到達できたということ)を伝えるためにエレンが微笑むシーンで終わるのだけど,玲二が微笑んだということはおそらく真意は伝わったのだろう.
撃たれる直前に玲二は「君を笑わせる.本当の笑顔を取り戻す,いつか,きっと」と独白しているが,前述の段階で,玲二は「約束」を果たせることを半ば確信していたのではないだろうか.
だとすれば,玲二に心残りはないはずであり,射殺されるという結末を従容として受け入れたことにも納得もいく.