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Twitterで書くと早口すぎて気持ち悪くなるとき用

Phantom 第24話

なんか思い入れがありすぎて文章がまとまらない…….

ここまで出来が良いと,怖くなる.後二話,やらかさずなんとか続いてくれと祈りたくなる.麻雀で役満を張った時と同じ.とてもじゃないがポーカーフェイスじゃいられない.

まず,キャルの笑い泣きは素晴らしかった.エロゲってモノローグばっかりだからかなり複雑な感情を扱えるし,複雑な感情を理解できる年齢の人が対象になっている.だから,劇中に複雑な感情が表れることが多く,モノローグを取っ払って映像化するのには困難がつきまとう.今回はそこを演技力と脚本でうまいことカバーしていた.
原作では,美緒を虐げた後のキャルの嗚咽は「捨てきれない玲二への思慕」と同時に「憎悪で狂っていく自分への恐怖」も原因だった(だから,助けを求めて玲二の名を呼ぶ).その感情の複合に萌え尽きたのでアニメの演出にはちょっと物足りない点はあったが,そんなクソ複合した心情をモノローグ以外で描くのは無理&思慕と考えても筋は通る(愛憎に引き裂かれたことも人質を放棄して決闘をするに至った理由の一つ)ので,玲二への思慕を中心に据えたアニメの脚本は英断だったと思う.

そして強烈な次回への引き.留守電のシーンで「あれ,あの台詞がない」とか思ってたら最後に来た.ついでに涙腺にも来た.エレン,もうあんたは玲二の嫁だ.いや,半身だ.どうか思いを遂げてくれ.それが最高のファンサービスだよもう.