咲 -saki- 第19話

事実上の最終回．長らく続いてきた県大会団体戦もこれにて終幕．

打牌の風で髪がなびき，BGMが止まったときは鳥肌が立った．静かに，淡々と積み上げられていく役名が，大勝負の決着がついたという実感をもたらしてくれた．直後，ファンファーレの開始と共に衣が落涙するところまで含めて，最後の一撃にふさわしいメリハリのきいた素晴らしい演出だった．古くさいかもしれないけど，大好きだ．

麻雀って楽しいよね→32000責任払い の外道コンボに目を奪われてしまうけれど，決着後のシーンもまた大きな見所であったと思う．敗者を労り，勝者を祝福する．そんな決勝卓の面子が清々しい．場を去るまで必死に涙を堪える池田も，憑き物の落ちたような顔で健闘をたたえる加治木も，みんな格好良かった．物語の都合上，清澄高校が勝つことになっていたんだろうけど，どこが勝ってもよかったのかもしれないと思う．
また，控え室に戻ってからのシーンも心温まる．決勝参加校のメンバーはもちろんのこと，それこそ，本当にちょい役のハギヨシやコーチに至るまで，キャラが生きている．皆，根はいい人だし，すごく魅力的だ．