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咲 -saki- 第16話

海底で和了るって能力の何がおいしいかって「カウントダウン」って要素があるところだ.心理戦が見せ場であることの多い麻雀アニメにおいて,緊張感は欠くべからざる要素.カウントダウンに焦燥感を煽る満ち潮の描写も相まって手に汗握る展開になった(そして,そこに水着をもってくる歪みなさに感服した).
海底外しという要素が普通の麻雀に加わるとまた違った面白さがある.というか,もはやあれは麻雀ではない.ある種の異能を前提として各プレイヤーが戦略を構築した場合に麻雀というゲームはどう変わるのか.それを予測するスタンスは本質的にSFっぽいと思う.


大将戦において強力な読みと適応力で辣腕を振るう加治木も格好良かったが,その様子を見て「あとはもうユミちんが好きなように楽しんで,ここに戻ってくるのを待つだけだ」と言える蒲原部長に惚れた.彼女にとっても最初で最後の万感籠もった決勝戦だろうに.
蒲原はリーダーシップを発揮するタイプではないが,メンバーの能力を把握して巧みに権限委譲している.ときどき入れるフォローも冷静かつ適切で思いやりに満ちているし,有能でいい部長だと思う.


「御輿」として担がれるタイプの龍門淵,雑用に徹し「保護者」として部員を護る風越,強力な「リーダー」として部を引っ張る清澄,皆の能力を引き出す「管理職」として振る舞う鶴賀.
決勝参加校の部長達を見ていると,皆違った形で部の長を務めていて面白い.

……こんなあにめにまじになっちゃってどうするの