今年のアニメ個人的ベスト3
なんか年末だし毎年やってるので今年のアニメを振り返ってみる.
年々アニメはつまらなくなっていくという人もいるけど,私はそうは思わない.
1位:ストライクウィッチーズ
萌えアニメかくあるべしを見せつけてくれたと思う.
- 小さな嘘でなく大きな嘘をつく(パンツじゃないから恥ずかしくないもん)
- 嘘に一抹の事実を混ぜる(史実に基づく細かい軍事ネタ)
という詐欺師の定石をふまえ,うまく世界をまわしていた.
最初はバカバカしいと見もしなかったけど,いつの間にかWikiで元ネタ翻訳を手伝っていた.何を言っているのかわからねーと思うが(略
ノーマークから現れて一瞬で視聴者の心を奪っていく,すごいポテンシャルの高いアニメだった.
2位:CHAOS;HEAD
帰省地の関係で最終話を見られていないけど見切り発車.
SFアニメといえば宇宙で動く巨大二足歩行ロボット(もしくはナノマシン入りの超人)というお約束に飽きてきたのでこの妄想科学アニメがひどく新鮮に感じられた.サイバーパンクとテンプレギャルゲーをうまく継ぎ合わせたギミックおよびハッタリの利いたその語り口が素晴らしい.
学園ものとしての日常の皮が破れ,SF的な世界の法則がだんだん露呈していくって点で「涼宮ハルヒの憂鬱」と似ていると思う.で,ハルヒと比較するとアニメの出来はともかくとしてお話としてはカオヘの方が面白いと思う.褒め過ぎかなぁ?
3位:BLASSREITER
心理描写の濃さなら今年はこれが一番だった.あるいは一番感情移入できた作品だった.
特にマレク編は素晴らしかった.マレクが追いつめられて,弱さを憎むようになって,そしてつぶれていく.その過程が本当に丁寧に描かれていて,放映時は「これはすごいアニメになるぞ」と思った.
ただ,実際は後半で失速した上にラストが精霊会議になってしまい,いろいろと凌駕してしまった.
あのエピローグでわずかに残されていたメッセージ性が完全に散逸してしまったように思う.